【ほぼ治った】約10年、自律神経失調症と付き合って分かったこと【ごちゃ語り 第6話】
こんにちは。茶碗蒸しです!
今回は「自律神経失調症」についてお話ししたいと思います。この話題は暗く捉えられてしまうし、自分も専門的に詳しいわけではないので取り扱うかとても迷いました。
でも自律神経失調症を知らない人や、僕みたいに自律神経失調症に悩んでいる人、身近な人が自律神経失調症に悩んでいる人に読んでもらって何か助けになったら嬉しいと思い書かせていただきます!
なるべく明るく書きたいっすね。
なんせ僕と同じ症状の人がネットにいなく、お医者さんも初めて診たとおっしゃていました。情報過多のこの時代に仲間がいないことの切なさや〜。
でも大丈夫、僕がいます(?)
自律神経失調症とは
まず自律神経失調症について簡単に説明します。自立神経は人間の体の調子(精神的にも肉体的にも)を自動的に整える役割を持ちます。
交感神経と副交感神経の2つがどのくらい働くかのバランスで体の調子が整えられているのですが、このバランスが悪くなると体の調子が悪くなります。これが自律神経失調症です。
じゃあどうするとこのバランスが悪くなるのかというと、割と不明とされています。生活リズムとか、精神的なストレスとか、いろいろ言われています。逆説的に言えば「原因不明で調子が悪くなる」と自律神経失調症と診断されることが多くなります。
なので判断基準も曖昧、原因も症状も人それぞれ、どれくらいで治るかも人それぞれという自律神経失調症は個人個人の症状の特徴を知り、向き合っていく必要があるのです。
僕の場合は病院行っても「原因不明ですがたぶん自律神経失調症でしょう。」と言われるだけでした。「そのままもう少し様子をみましょう。」でした。ツライぜ〜〜〜!!!
僕の自律神経失調症のはじまり
そもそも僕がこの症状に気付いたのは高校1年生の時でした。お昼下がりに水泳の授業を受け、その次のその日最後の授業を受けている時に異変が発生しました。しゃっくりが止まらないのです。最初は周りのみんなは「大丈夫かよ〜」なんて笑われていましたが、結局帰りのHRまで止まらなかったときには若干引かれてました(笑)
「水泳で疲れていたんだろう」と思って帰っていたら急に吐き気が。ホームに行っては吐き気に見舞われ、結局電車を2本逃して帰りました。
家に帰って寝たら治ったので「なんかよくわからないけど疲労かな」と思っていました。
しかしその後も同じ症状が多発します。「学校行事でどこか行った時」や「体育祭」、「やっとできた彼女との初デート」でも具合が悪くなり、吐き気がするのです。
デートの時くらいやめてくれと思いましたが、そうも世の中はうまくできていないようです。マジで帰って泣きました。
結局僕は高校生から今の今までよくわからない症状に見舞われていました。
僕の自律神経失調症の症状
ここで僕の症状を言います。
- 手の震え
- しゃっくり(途中からかなりデカくなる)
- 喉のあたりが「キュルキュル」言い出す
- 足に力が入らなくなる
- 激しめの動機
- 吐き気(吐けない)
- 吐き気(空気だけ出る)
説明すると、上から1個ずつ順番に症状が発生します。まず手が震え始めます。発症2年目くらいからは手が震え始めると「おっ来たな」と思うようになりました。
そのあとにしゃっくりが出てきます。このしゃっくりは最初は人に隠せるほど小さいしゃっくりなのですが、どんどんしゃっくりの度合いが大きくなります。
最終的には周りの人にも「しゃっくり止まらないね」なんて言われたりします。最終的には動機と一緒になってやってくるので心臓が痛くなります。
ある時は友人と遊んだ時に症状が発症しました。心配性の友人がずっとしゃっくりの止め方を調べてくれて試していたことがあります。全部効かなくて途中から地獄でした。(笑)
最終的には吐き気が出てきます。これも2段階で「吐き気(吐けない)」と「吐き気(空気だけ出る)」の2つがあり順番に攻めてきます。吐きたいのに吐けないって結構ツライぜ〜〜。
空気だけ出る吐き気というのは、吐いてるモーションなのに空気しか出てこないというもの。すいませんね、汚い話題で。
この最後の「空気だけ出る吐き気」が出ると一瞬ラクになり症状が和らぎ、吐き気は無くなります。でもちょっとするとまた出てきます。
次にどういう時に起きるかです。
- 人と遊びに行くとき(遠くに行くと発症しやすい)
- 学校などのイベント事
- お酒を飲むとき
- 寝不足の翌日
- 深夜まで起きる
- ものをいっぱい食べすぎたとき
これも上の方が起きる確率が高い順になってます。「人と遊びに行くとき」はほぼ必ず発症してました。基本的に発症するのは「夜」です。疲れてくると発症しやすいのは言うまでもありませんね。
逆に家では発症しません。リラックスできている時は発症しないのです。
僕の自立神経失調症の症状と性格
僕の場合はこの「疲れ」や「緊張」や「不安」に反応して発症しているのが分かったのですが、肉体的な疲れもさることながら、特に「精神的な疲れ」に弱いのです。
じゃあ先ほどのシチュエーションでどういう「疲れ」が潜んでいるかです。
例:友人8人とアトラクション施設に行く場合
- いろいろな計画とか準備とかが大変。
- 実際楽しいから舞い上がってしまう(肉体的な疲れ)
- 遠出だからまた発症したら帰るまでみんなに迷惑をかけてしまう(精神的な疲れ)
- 8人も人がいるから気を遣う(精神的な疲れ)
遊びに対して「疲れ」と言うワードを出すのはいかがかと思います。僕と仲良くしてくれている友人がこの記事を見たら「そんなこと考えていたのか」と言って離れてしまうかもしれません。
でもこういうことを知らず知らず考えてしまうのは事実です。
無駄に気を遣ってしまっているのです。それも知らず知らずのうちに。
何よりも一番大きい「精神的な疲れ」が潜んでいます。それは
「また症状が発症しないだろうか」という不安です。
いつからか僕はあまり遠出をしなくなり(友達を家に招くのが好きなのもこの理由)大勢で遊ぶことも苦手になり(少人数の方が気を遣わないから)アクティブなこと(アトラクション施設やスポーツ)をやらなくなりました。
一番多感と言われる10代半ばから20代半ばまでこんな状態だからしょうがないね。
僕のインキャな性格は自律神経失調症によって形成されたのでした(←ここ爆笑ポイント)
その場の対処法がないから人には言えない
さて、知らず知らず気を遣ってしまう僕ですが、人に迷惑をかけたり、頼るのが苦手です。この症状を発症しても毎回一緒にいる人に「具合が悪い」と言えないのです。
なんで言えないのかを考えたら理由は2つありました。
- その場をしらけさせたくない。
- 言ったところで帰って寝るしか手がない。
これです。最初の方は発症するたびに言っていました。遊んでる友人に「具合悪いです」と。言うと空気は重くなるし、言ったところで帰るくらいしか対処法がないことに気づきました。
別の日にまた発症したのですが、言い出すのにも勇気がいるし、あと30分くらいで解散になるので友人には何も言いませんでした。
そしたらどうでしょう。手が震えていただけだったので気づかれることなく解散になったのです。言っても言わなくても同じ症状なら言わない方がラクだなと思ってしまったのです。
でもこれは正解なのです。「言って人に気遣ってもらうのが逆に負担になってしまう」ことが「精神的な疲れ」の原因になってしまうからです。
どういう対処をしているか
ではどういう対処をしているかです。これには2種類あって「発症しないためにできること」と「発症した時にできること」です。
前提として「発症するのはしょうがない」という考えがあります。だって風邪みたいに短期間では治らないからです。直す努力もしつつ、発症した時にどうすればいいのかも考えておくとだいぶ気が楽です。
発症しないためにできること
ここはよく言われていることを書きます。大事なのは生活リズムを整えるということ。よく寝るのはもちろん、同じ時間に寝る、同じ時間に起きる、栄養をとるというのも大事です。
またスマートフォン(パソコン)を使う時間を短くするというのも大事です。ブルーライトは体を起こし、交感神経を優位にさせます。
よくよく考えたらこの症状のおかげでスマホをたくさん使わない方法を考え、アプリを減らすという結果に至ったと考えると「プチミニマリスト」は「自律神経失調症」によって形成されたとも言えます。(笑)
発症した時にできること
では出先で症状を発した時にどうすればいいのかです。僕は3つの対処方で症状を和らげます。症状が軽いうちにこの方法を使うとだいぶ和らいだり、運がいいと治ったりします。が、やはりちゃんと治すためには寝て休むのが一番です。
- 鼻からゆっくり深呼吸をする。
- 意図的に一人の時間を作る
- 仮眠をとる
この3つです。上に書いてあるものの方がよく効きます。
まずはゆっくり鼻から深呼吸をするというもの。これがここ1年くらいやっているのですが、よく効くのです。歩きながらでもできるし、人とコミュニケーションを取らない瞬間を見繕ってやっています。
2つ目は意図的に一人の時間を作るというもの。例えば居酒屋で楽しく喋って舞い上がってきた時にわざとトイレに行ってストップをかけます。また、人と遊ぶプランの中に一人になる時間を作れる映画やプラネタリウムなどを取り込むのも有効的です。
最後は仮眠をとるというもの。これはなかなか遊んでる最中は難しいですが、人と集合する前に寝てから行くと言うのもいいかもしれません。
あとは車移動の時は寝るようにしています。運転してくれてる人には申し訳ないですが、迷惑かけないためにも許してもらいましょう。
自律神経失調症の人にどう接すればいいのか
ここまでは全て症状に悩まされている側の話をしてきました。今から話すのは僕がどういう人といたらラクかというところです。これは自律神経失調症の人全員がそう思ってるわけではなく僕の場合の話です。
ですが、もし身近に自律神経失調症の方がいらっしゃった場合、少しの参考になればと思います!
簡単にいうと「そっとしておく」のが一番嬉しいです。
先ほども言いましたが、精神的な原因の場合もあります。助けよう助けようと思うといろいろ負担になってしまうこともあるかもしれません。
僕の周りの人は「自立神経失調症だと理解した上でそっとしておいてくれて、ヘルプを出したときに助けてくれる」人が多く、とても助かっています。!サンキューマイフレンド
まとめ
僕は約10年、自律神経失調症と付き合い続けてきました。今も完治したわけではありませんが、近年ではうまく付き合うことができるようになりました。
無理はしない、たまにはゆっくりした一人の時間を作り、健康的な生活を心かけることが大事だと思います。学生の頃は本当に辛かったです。でもこればっかりは気にすれば気にするほど治らなくなります。一緒にゆっくり治しましょう。
そしてもし1人で戦っていてツラいって人がいましたら、お問い合わせフォームでも、Twitterでもコメントでもメッセージください。お話くらいだったらしますよ〜。
本当に誰かの助けになれば幸いです。